●不妊治療の現状
以前は、10組に1組の夫婦が不妊症に悩んでいると言われていました。しかし現在では、不妊治療の検査を受けた夫婦は6組に1組といわれており、急激な増加傾向にあります。
体外受精の件数も年間21万件にのぼり、過去5年で倍増。日本は世界で最も体外受精の多い国といわれています。 上記から最新の治療技術を用いてもなかなか妊娠しにくいケースが多いといえます。
また、女性の卵子の老化による不妊が年々多くなっていますし、半数は男性側の原因によるもの(無精子症や精子の運動率の低下など)ともいわれています。
●「もしかしたら不妊症?」
「タイミング良く夫婦生活があるのに2〜3年経っても子宝に恵まれない」となれば、やはり「不妊症」を疑い、夫婦で妊娠について話し合うことが大切です。
「できることならホルモン剤を服用したり、人工・体外・顕微受精をせず、自然に妊娠がしたい!」これは不妊でお悩みの方が共通して思っている願いです。
●「どうすればいいでしょう?」
今の身体の状況を知ることが大切です。妊娠しやすい身体作りを、種と苗床に置き換えて考えてみましょう。
「子宮内膜も適当な栄養と適当な水分がなければ、受精卵は生育しない。もし水分が多すぎると、いくら良い受精卵が着床しても根を下ろすことができず、流されてしまう」という考え方です。 女性は元気な卵子、良い苗床を作るために、男性は良い精子を作るために身体を改善していきましょう。 漢方薬局 慈恵堂は漢方薬をはじめとする東洋医学の知識と経験を活かし、不妊治療のお手伝いをさせていただきます。
●赤ちゃんを授かりやすい環境(身体)づくり
近年、女性の社会進出が進むにつれ、より妊娠しにくい状況が浮かび上がっています。仕事でのストレスに加え、不妊症では特に夫の無関心などの精神的な影響も多いようです。
目には見えませんが、ストレスは多くの病気に関係し、とりわけ性ホルモンは、ストレスによってバランスを崩してしまいがちです。ストレスが多いと、生理が来なくなったり、生理の周期が乱れることはよくあります。神経質・イライラ・怒りっぽいような人はストレスを受けやすく、また、日常的に受けている状態が続いているといえます。ストレスの改善にも漢方薬は有効です。色々とお話をする中で自分自身では気が付かないストレスの原因も見つけることもできます。できるだけストレスを緩和できるように、一緒に考えていきましょう。
疾病の9割近くに活性酸素が関与しているといわれています。 卵子や精子への影響も徐々にわかってきています。精子も活性酸素が原因でDNAが損傷したり、運動率が低下することがわかっています。
妊娠力を高めるために、生活環境から活性酸素を取り除く方法を考えていきましょう。
●養生(自分で気をつけて生活すること)の大切さについて
一日も早く赤ちゃんを抱ける日がくるように願って、その方にあった食養生、季節の養生などのお話をしております。養生が間違っていれば、漢方薬などの効果はなかなか現れにくいものです。効果がしっかり現れるように養生していきましょう。
漢方薬局 慈恵堂では、鍼灸師・指圧マッサージ師や温灸指導員の資格をもった薬剤師スタッフがおりますので、養生に合わせてできるツボやマッサージ・温灸等のアドバイスも行っております。